SDGsを学ぼう!「目標4. 質の高い教育をみんなに!」

これは、SDGsに全く馴染のない方に、SDGsの概要?ポイント?を抑えていただくためにちょっとコミカルにまとめてみたものです。一般的な、SDGsの説明ってちょっと固いものが多いから、このコラムは楽しみながら読んでみてもらえたらと思います。


はじまりの朝。

今日も朝から、太陽がまぶしく、爽やかな一日となりそうだ。
国野忠司(43才)は国連に努めてSDGsに命を燃やす使命感にあふれ世界をまたにかけて教育プロジェクトを行ってきた熱血感。
そんな彼がある中学校で授業をすることになった。

授業のタイトルは
『 SDGsの17のテーマで一番大事なのは教育だ!?』

誰が考えたかわからないが、かなり、強引なタイトルである(汗)忠司も内心は

” このテーマちょっと無理あるだろ~、全部で17個もテーマがあるのに、教育一押しかよー。
「教育さえあれば、なんとかなる」ってのは、やっぱり言い過ぎなんじゃないか? ”

といった、つっこみすら聞こえてくる。企画者のセンスを疑いたくなるような勢いである。
”これ、そもそも中学生に話すテーマか????”

そんな、誰もが感じるだろう “心の声” には目くれず、そのまま、今日の授業は始まった。。。
生徒数は33名。中学2年生の男女である。

キーンコーン♪ カン☆コーン♪ キーンコーン♪ カン☆コーン♪

ガラっと扉を開けて、教室に入った忠司は、開口一番・・・大きな声で
「みんな!元気か!!今日この時間の先生をする国野だ!楽しくいこー!」と自己紹介・・・。
(当然、唐突すぎて、教室からは誰の反応もない・・・・)
(もちろん、生徒は全員着席している・・・まっすぐこちらを見てる者、寝ているもの、様々)
(・・・しまった、のっけから、つかみをしくじったか・・・こんなはずでは・・・焦)

じわりと、手に汗がにじむ。いきなりのピンチ?!。
そんな忠司の状況を知ってか、知らずか、学級委員の学生らしきメガネっ子が
「きりーつ、礼、着席!」

と号令をかけて、何事もなかったかのように、挨拶が進み、その場は静けさを取り戻す。
忠司の良さは、割り切りの良さだ。少しぐらいではめげない。ここも、一気に気持ちを立て直して、教室の生徒に向き合った。
「えーー、本日は、みなさんに、国連が昨年にまとめた持続可能な開発目標の『教育』について授業をします。」

相変わらず、静まりかえる教室に向け、気を取り直して授業を始めた。
すると教室の窓際の席から。。。こんな声が聞こえてきた。
D子:「えーーー、やだーーーw、SDって何?~わかんな~い」

“誰ですか? 最初から女子高生全開で、反論しているのは www “忠司は、心の中でつぶやいた。。。。

すると、男子生徒が立ち上がり、フォローを入れた。
G男:「なんだよ、お前知らないのかよ。SDっていえばガンダムだよ。ガンダム。TVだぜ。」

S男:「おいおい、SDGsは国連の持続可能は開発計画のことだよ。」

横からすかさず突っ込みが入る。いかにも、真面目そうな男子だ。
G男:「あ、そうか・・・すまん・・・」
男子生徒は恥ずかしそうにうつむいた。

忠司:「知らなくても、大丈夫だ。2015年9月にできたばかりだからこれから覚えればいい」

D子:「たしかにさー、SDGsって、教育と関連あるって話だったっけ?」

クラスみんな:「しらなーい」
D子:「なんかさー、いきなり「教育」って言われても、高尚すぎて、なんかよくわからないんだもん
D子:「日本では教育受けるの当たり前だし、学校すら選べる時代なんだよ。その中で開発途上国?世界に教育がいるっていわれれてもピンと来ないよ~」

忠司:「確かにそうだね。。。しかし、君はよくこの状況でストレートに本音が出るね」
D子:「えへへ。(はにかみながら)やっぱり、ストレートに話したほうが、気持ちが伝わりやすいじゃん」
“じゃん”っていつの時代の言い方だ?何歳だおぬし”と心の中で突っ込んでいると、ロングヘアの茶髪の少女が、万遍の笑みでこちらを見ている。そして忠司は、ちょっと湯呑をもってお茶をすすって言った。

忠司:「じゃ、改めて、なんでSDGs(持続可能な開発目標)に「教育」が入っているのかな?」

D子:「しらなーい。創った人の気まぐれなんじゃない?」
忠司:「(# ゚Д゚)」 忠司の心には “だれー、これまで、この学校でSDGsの概要を教えてきた人。だれーーー?”と叫びがこだまする。”えーい、ここは郷に入っては郷に従えだ、生徒と同じノリで行ったれ!おじさんを舐めるなよ! ”
忠司は覚悟を決めた。

「教育は、知っていれば防げることをしらずに行ってしまったり、就労機会を得るためにとても大事だったりと、全てのテーマを理解し、またその根底にある問題を解決するためには正しい知識が必要なので教育はSDGsに含まれています。その意味では、このSDGsの4番目の「教育」は、他のテーマに全てに影響するスーパーマンなのです。

「これをレバレッジポイントといいます!!!!!!」

「よくわからないけど、すごそうだ」「レバレッジだって」「すげー」「スーパーマンらしいぜ」
クラスのあちこちで、感嘆が起こる。

絶対に抑えて欲しい、SDGs No4の大事なポイント
『教育』は、SDGsの ”レバレッジポイント”なのである!!!

補足:レバレッジポイントとは、17のテーマのうちテコのように沢山のテーマに影響を与えて、効果を創出できるキーとなるテーマのこと。

「この中で、いい高校や大学に行きたいひと~? 」
「はーい」 今度は、反対側に座っているS子が手を挙げて答えた。
忠司:「でも、みんなが学校に行ける、日本においても、どうしていい学校に行きたいとか、行ったほうがいいと思うんだろうか?」
S子:「それは、いい学校にいけば、就職も有利だし、いい仕事につけて、いい給料がもらえるかもしれないからでしょ?」
忠司:「そうそう、それは、しいていえば、どういう事かな?」
S子:「うーーん。学校に行くといい仕事に就けるし、みんなからもチヤホヤされる。そして自信になる」
忠司:「そうそう、そうすると?どうなるの?」
S子:「なんか、社会で生きていくのが楽になりそうだよね。知っていることもたくさんになるし・・・いいこといっぱいありそうだよね」忠司:「そう、学校に行く人と、行かない人ではどんな違いが出てくる?ちょっとみんなで考えてみよう」
忠司は、少し、クラスをいくつかのグループに分けて対話の時間をとった。
様々な意見が、各グループから出されたが要約すると下記となった。

—————————————————————–

  1. 仕事に就くチャンスが歴然と違う
  2. 結果、収入が全然違う
  3. 社会的な地位も違う。特に国の仕事や要職は学歴重視。
  4. 人生の自由も違う
  5. 知っていることの量と質が違い、生命の危険が減る

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「それじゃーーー、こんな感じと、いったところかな・・・。」
何故か、クラスを仕切りだしたS子が黒板に書いた要点を見ながら言った。
そして忠司は、続けてクラスに問いかけた。
「まさに、その通り! 少し発想を変えて、教育を受けられなかった人には、どんな事が起こるのかな?」
「・・・・?」
「・・・全て、反対のこと・・・かな・・・!?」
「そう、今の教育を受けられる、日本人が当たり前と思っていることが、当たり前ではない世界に住んでいるんだよ」

それは、

—————————————————————–

  1. 仕事に就くチャンスが少なく、とても条件が不利で
  2. 収入が歴然と少なく
  3. 社会的な地位も低く、蔑まれ
  4. 自由もなく
  5. 生命の危険と隣り合わせ

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といった世界。そして、忠司はつづけて言った。

今の日本人は、この逆を理解することが大事だ。今は、当たり前で受けられる、この教育は、お父さん。おじいちゃん、そのまたお爺ちゃんの時代の人々が、教育を受けられなくて悔しい思いをしてきたから、それを糧に、自分たちの子供たちには良い生活をさせたいと願って、全ての子供が教育が受けられる社会を創ったということ。

そして、日本は恵まれていて、早い時代にこの事に気が付いて、他の発展途上国よりも早く取り組んで、完成したということなんだ。だから世界第3位のお金を稼ぐ事ができる国になれたんだよ。ここまでこれた今の日本が今後、世界に伝えていけることは、どんなことだろうか?。みんなが当たり前と思っている世界は、当たり前ではない世界の人にとっては、経験がないから想像もできない世界。

日本人が当たり前と思っていることは、昔日本でも困った人が頑張って変えてくれたこと。その大事さを理解すると、経験がなくて困っている人に教育の大事さを伝えられるんだよ。

もし、みんなが、今の日本の教育の現状に感謝して、その有難みと日本なりに共有していったら、どうなるだろうか?今の日本と同じように、世界の人が教育を受けることができたら?

 「ここで宿題です。動画を見て何を感じますか?」
  世界の現状と質の高い教育によって、SDGsが創り出したい状態をこちらで確認できます。

おしまい。

 

 ご参考:

・開発途上地域の就学率は2015年に91%に到達した。
 ・サハラ以南アフリカの初等教育就学率は、1990年の52%から2012年には78%に増加。
 ・最貧層世帯の子どもは、最富裕層世帯の子どもよりも学校に通っていない率が4倍高い。

出典:「国連のSDGs 目標4:質の高い教育をみんなに」
 http://www.jp.undp.org/content/tokyo/ja/home/sdg/post-2015-development-agenda/goal-4.html
 ・現在、世界には初等教育を受けられていない子どもたちがまだ6,000万人近くいます。そして、大人の6人に1人が
 教育を受ける機会を得ることもなく生活しています。貧しい家に生まれた子どもたちほど、十分な高等教育を得て、
 高収入の仕事につく可能性が低いとされています。そして、女性であることや障がいがあることなどを理由に、
 十分な教育や職業訓練の機会を得ることができない人もたくさんいます。

出典:対話で紡ぐ 私たちの未来 SDGs TV
 http://sdgs.tv/goal4/371.html

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